この度KATSUYA SUSUKI GALLERYでは、2025年7月26日(土)より、弊廊では初となる石井佑果 による個展「春と遠近 / 隠蔽のカラーバー」を開催いたします。
2022年に東京藝術大学大学院美術研究科絵画学科油画専攻修了した石井佑果は、花瓶や壺、果物や 植物などのステレオタイプな絵画を連想させるモチーフや筆致の引用や、アルファベットやトラン プカード、ピアノの楽譜といった記号的な要素を抽出し、編集する事で、「絵画」と呼ばれるもの が成立する構造や視覚的な新たな可能性を模索する作品を制作しています。
今回の個展では、生と死というイメージを初めて取り込み、色面を通して意識した遠近や水平垂直 といった構造をヒントに、新たな絵画の成立を試みた新作の数々を発表いたします。
この機会に是非ご高覧下さい。
【展覧会によせて】
合わさる色面のできごと自体を以前よりも主題的に扱う方法、また、そのときに遠近や奥行きをど う考えるのかが最近の関心です。絵を「眺め」としていない自分の制作において今回参考にしたの は浮世絵や春画に見られる構成や逆パースでした。また、量感なく隠蔽し合う色面と、有彩色に挟 み込まれる無彩色、全体を支える水平垂直はモンドリアンやディーベンコーンを意識していました が、そのうちそれは深夜のテレビ画面に映されるカラーバーのイメージに繋がりました。シンボル として見てしまうなら多くのものは生死や善悪の意味に回収されていくようですが、カラーバーは 振り分けるとすれば間違いなく死側です。歴史の中で多くの画家に描き尽くされてきたものの中か ら選んで使っていたいつものモチーフ類に加えて、今回は薔薇、鳥の死骸、月や骨など、生死を強 く意識させるものを新たに取り入れました。絵画の醍醐味の鍵である遠近と、眺めから還元された 水平垂直、あるいは位置を持たない色彩の帯の羅列を掛け合わせてみたとき、内容の不可思議は2 次的なものになり、絵の意味がゆっくりとずれ始めることを期待します。今回はその入り口です。
石井 佑果
【開催概要】
石井 佑果 | Yuuka Ishii
「春と遠近 / 隠蔽のカラーバー」
会期:2025/7/26(土) 〜 8/11(月・祝)
営業時間:12:00 〜 19:00
休廊:月・火 ※8/11(月・祝)はオープン
〒152-0022 東京都目黒区柿の木坂1−32−17
TEL 03-5726-9985
info@katsuya-susuki-gallery.com
https://katsuya-susuki-gallery.com
東急東横線「都立大学駅」より徒歩5分
石井 佑果 | Yuuka Ishii
1995年生まれ、香川県出身。
2022年東京藝術大学大学院美術研究科絵画学科油画専攻修了。
「絵画」と呼ばれるものへの憧れと反感をひとつのテーマとし、果物や植物、壺や風景などのス テレオタイプな⻄洋絵画を連想させるモチーフや筆致の引用、あるいはアルファベットやトラン プカード、ピアノの楽譜といった記号的な要素の羅列や編集による絵画作品を制作している。
これまでの主な個展に「泉・ピタゴラスコンマ編」(三越コンテンポラリーギャラリー、東京、 2024)、「大逆走」(same gallery、東京、2024)、グループ展に「Blooming show by KAYOKOYUKI」(OIL by 美術手帖、東京、2025)、「THROWBACK」(TEZUKAYAMA GALLERY、大阪、2025)、「Eudaemonia」(Gallery Common、東京、2024)、O JUNキュ レーション展「幸福惨憺世界: Dat + 石井佑果 + 山脇紘資 + O JUN」(ミヅマアートギャラ リー、東京、2024)など。
「untitled」 oil on panel 45.5×33.3cm 2025
「untitled」 oil on canvas 72.7×53.0cm 2025