group exhibition「résonance」

1月
29 Sat 2022
企画展

2022/1/29-2/27

この度KATSUYA SUSUKI GALLERYでは2022年1月29日(土)から2月27日(日)まで、江原梨沙子・小川美月・角谷沙奈美・小西梨絵の4名によるgroup exhibition「résonance」を開催いたします。

今回のグループ展は、時期や期間は違いますがそれぞれフランスでアートを学んできた(江原梨沙子は現在パリに留学中)という縁から生まれた展覧会です。そしてこの展覧会は、世界的なパンデミックをきっかけに、フランスと日本でも、様々な地殻変動が起きている現在、それぞれがフランスの地で感じたことや吸収してきたことを見つめ直し、再構築したものになります。

今回のグループ展を開催するにあたり4人が話し合い、タイトルとして「共鳴」や「共振」を意味する「résonance」という言葉を導き出しました。4人それぞれがフランスで吸収してきたものをどのように作品に昇華させ、そして作品たちはギャラリー空間の中でどの様に「résonance」するのでしょうか。
この機会にどうぞ、ご高覧下さい。

開催概要

展覧会名:group exhibition「résonance」
会期:2022年1月29日(土)〜2月27日(日)
営業日:水曜日〜日曜日
定休日:月曜日・火曜日
営業時間:11:00〜19:00

会場:KATSUYA SUSUKI GALLERY
〒152-0022 東京都目黒区柿の木坂1−32−17
TEL 03-5726-9985 FAX 03-5726-9986
Mail info@katsuya-susuki-gallery.com
HP  https://katsuya-susuki-gallery.com
交通アクセス 東急東横線「都立大学駅」より徒歩5分

【Risako EHARA 江原 梨沙子】

1994 東京生まれ
2013-2017 女子美術大学芸術学部美術学科 日本画専攻卒業
2017-2020 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程 油画壁画第二研究室修了
2018.9-2019.6 パリ国立高等美術学校 交換留学
2021.9-2022.8 令和2年度 ポーラ美術振興財団在外研修でパリへ研修中
〈主な展示〉
2021 MONTBLANC×TheChainMuseum Vol.4 (MONTBLANC/銀座)
2020 令和一年度 東京藝術大学卒業修了制作展
   Group Exhibition ( RISE GALLERY) / ARCADIA (masataka contemporary)
   第6回神山財団卒業成果展(AXISgallery /六本木)
2019 Drawing Now Art Fair 2019 (La Conciergerie/ パリ)
2018 Cinematic scape (masataka contemporary) / Flip Side (sansiao gallery/ 香港)
2017 神山財団芸術支援プログラム第4期生 / 渋谷芸術祭 SHIBUYA AWARD2017
2016 個展 View of thing ( TULLY’S COFFEE /表参道ヒルズ店)
2014 第26回三菱商事アートゲートプログラム入選(以降第29回、第45回入選)

<創造、破壊、修復>をテーマに壁画の修復技法を用い、歴史の追体験をするような作品制作をしています。又今回の作品は全てフランスの砂と顔料を用いています。現在はポーラ美術振興財団在外研修でパリへ滞在制作中です。3年前に交換留学したことがきっかけでまたフランスに戻ってきました。近隣国へのショートトリップ、多様な国籍の人たちとの会話、未知で不自由な、時にカオスで刺激のある日常の、そんな雰囲気のあるパリで制作する暮らしが私はとても気に入っています。

江原梨沙子「Plat du jour」
Fresco on acrylic board 51.0×41.0cm 2022

【Mizuki OGAWA 小川 美月】

1977 新潟生まれ 横浜在住、2012よりパリのアカデミーポートロワイヤルで絵画を専修、現在は日本国内の様々な地域で制作。
<近年の主な展示>
2022 「青い馬たち33人展」田園の美術館
2020 サロン・ド・デサン Peinture à l’Eau グランパレ パリ フランス
2019 UNKNOWN ASIA ART EXCHANGE OSAKA 大阪
   On line art gallery Artsper フランス
   Galerie Sonia Monti パリ フランス
   ブルーブルー展 四季彩舎ART GALLERY 京橋 東京
2018 Espace d’art contemporain LA VACHE NOIRE フランス
   フランス国民美術協会(ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール)
   ルーブル美術館地下会場 Carrousel du Louvre パリ フランス
   第3回ベルサイユビエンナーレ 招致 ベルサイユ フランス
2017 フランス国民美術協会(ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール)
   ルーブル美術館地下会場 Carrousel du Louvre パリ フランス
   第4回 ENTER I NTO ART 展 バート・ブライジク ドイツ 他
   サロン・ド・デサン Peinture à l’Eau グランパレ パリ フランス 他、国内外のグループ展多数
受賞・入選
2019 UNKNOWN ASIA ART EXCHANGE OSAKA レビュアー築山 万里子 賞
   フランス国民美術協会(ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール)複数回入選

2012年より単身渡仏、フランスは私の生き方に大きく影響を与えてくれた。美しさの中に真逆の側面 も併せ持っているその土地で、私は多国籍でさまざまな職業の人々や学生と共に生活をした。ローカル コミュニティーに深く関わり、そこで出会った人々は私に沢山の真実を話してくれた。そして異なる文化や宗教、哲学に触れ合ったことは何よりも私の学びになった。
それらの経験がきっかけとなり「過去」と「現在」の関わり方や繋がり方、そこから派生する事柄に関心を持つようになっていく。人々は歴史と記憶の延長線上を生き、現在の中には過去の産物が形を変えながら日々への生活に大きく関わっている。それらの気付きをアニメの爆発エフェクトから創を得て絵画で表す他に、インスタレーション作品を制作するなど形に捉われず表現している。
今回の4人のグループ展では、私達がフランスでそれぞれ違った環境の中で生活をし、吸収した事で培った個性が交じり合う。そこからどのような新しい反応が起こるのか私自身とても楽しみである。

小川美月「Nature vivante」
Oil,Acrylic,India ink painting on canvas 53.0×53.0cm 2021

【Sanami KAKUTANI 角谷沙奈美】

1982 青森県に生まれ、神奈川県で育つ。
2007 女子美術大学大学院美術研究科修士課程美 術専攻洋画研究領域修了。
日常に潜む普遍性をテーマとし、日々の風景や人々の記憶を手掛かりとした油彩画を制作。忘れ去られてしまうような些細な物事に注目し、絵画にすることでその曖昧な輪郭を浮き立たせ、新たな視点や価値を提示することを試みている。
〈主な個展〉
2021 art is calling_03「旅を続ける」(BUKATSUDO GALLERY、横浜)
2016 「ドラマチックな日々」(Gallery Forgotten Dreams、東京)
2013 「私の日常、誰かの日々」(潺画廊、東京)
〈主なグループ展〉
2021 木曽ペインティングス Vol.5「千年のすみか/三時の光」(長野県木祖村薮原宿)
2019 「Future Mythology Diaries」 (Cité internationale des arts、パリ)
MINA-TO Art Wall「角谷沙奈美展」(MINA-TO、東京)
2018 「SICF18 Winners Exhibition」(スパイラルガーデン、東京)
2015 「若手卒業生による絵画展」(Joshibi Art Gallery Shanghai、中国上海 交通大学、中国)

2018年に第20回女子美パリ賞を受賞、 レジデンスアーティストとして Cité internationale des arts にて 1 年間の滞在制作を行う (2019-2020)。

“résonance”に向けて
フランスに縁のある作家4人を集めたグループ展に参加するにあたり、帰国して随分遠くなってしまったパリでの生活をよく思い出すようになった。それはどちらかと言うと、他愛のない些細な出来事であったりする。異国での暮らしは環境や文化の違いに圧倒されると同時に、日々の生活や季節の移り変わりなど、人々や自然の持つ普遍的で揺るがない部分に気づかせてくれるものだった。パリの中心にあったアトリエは今、丹沢の麓の林の中にある。一見対極とも思える日々は、互いに響き合いながら見慣れた景色も新鮮なものに変えていく。

角谷沙奈美「tiny house」
Oil on canvas 27.3×22.0㎝ 2022

【Rie KONISHI 小西 梨絵】

1989 生まれ 神奈川県在住
2019 ナント高等美術学校修士課程 美術研究科 修了
2017 ナント高等美術学校 美術学部 卒業
グループ展(抜粋)
2021 「FACE展 2021」(SOMPO美術館/東京)
2020 「シェル美術賞 2020」(国立新美術館/東京)
2019 「Novembre à Vitry 2019」(Galerie Municipale Jean-Collet/イヴリー=シュル=セーヌ)
    「LE CLOU 12」(L’ATELIER/ナント)
    「Go West」(ナント高等美術学校)
受賞/助成
2022-23 令和3年度 公益財団法人ポーラ美術振興財団 若手芸術家在外研修助成 (フランス)
2021 「FACE展 2021」入選
2020 「シェル美術賞 2020」大庭大介審査員賞 受賞
2019 「Novembre à Vitry 2019」入選
    「LE CLOU 12」 Prix offre lithographie multiple Clou 12 受賞
レジデンス
2018 アーティスト・イン・レジデンスプログラム Fieldwork Marfa 参加
パブリックコレクション
ナント印刷博物館、 ナント高等美術学校

私は元風景とは何か、またそれはどの様に表象可能なのかという問いについて考える。初めてフランスを訪れた時に体感した、光の色や空気の透過度。それは、日本の美術館で鑑賞した印象派などの絵画表現に説得力を与えた。この風土の中で絵を描けば、確かにあの様な表現になるのだろうと思った。風土は人間が把握することができない程の大きな時間軸を持って存在する。そして、その風土と切り離して人間を捉えることは困難だ。人間は風土から影響を受けて独自の文化を構築するが、そこには風土の差異があるにも関わらず、時代や地域を超えた相似性があることも確かである。その様な現象の中には、人間の政治性や社会性が抱える問題の隣で、人間がお互いに寄り添うことを可能にする何かがあるのではないか。私は絵画を通してそれを探そうとしている。

小西梨絵「月の裏側」
Mixed Media 43.0×72.0cm 2022

【新型コロナウィルス感染予防ご協力のお願い】

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