伊藤 瑞生 × うえだあやみ「風のあと、呼吸の輪郭」

3月
16 Sat 2024
2人展

この度KATSUYA SUSUKI GALLERYでは3月16日(土)より、伊藤瑞生、うえだあやみによる二人展「風のあと、呼吸の輪郭」を開催いたします。

タイトルの「風のあと」は、風の跡という目に見えないけれどそこに存在する形や、風が過ぎ去った後に風を見ようとし、描こうとするような、見る・描くを行うときの実在する景色と身体の行為のズレ、ままならなさ。

「呼吸の輪郭」も同じく、目には見えない形を意識すること。風と呼吸という部屋の外と身体の内側で起こる目に見えない空気の流れをイメージする。

伊藤は、自分の内側を知るきっかけ、スイッチになるシーンを描くなど、ものの印象と自分の心の動きを可視化できる絵という媒体でひろげていく。
うえだは、自分の身体を起点にしつつ外側の風景を見つめて、ガラスに反射する身体に周りの風景を透過させる風景などを描き、外の景色へと自分の身体を寄せていく。

目にする事が出来ない現象の跡を、内からそして外からと様々な視点から絵画を通して探る二人による、春の軌跡を辿る二人展。
この機会に是非ご高覧下さい。

【statement】

草がなびき、どこかの香り、温度が運ばれてくる。
その様子に風が通り過ぎた跡をみた。 

息をはいて、吸う。
ひんやりとした新しい空気で満たされて、身体の隅々まで意識が行き渡る。

目に見えないけれどそこにあるものを
確かめるように、なぞるように、見えない形の輪郭にふれようとする。 
そのとき同時にふれようとしている指先も意識する。
ふれるものとふれている指先の境目、両方があるところ。そこにある予感を私たちは絵にしたい。

開催概要

「風のあと、呼吸の輪郭」

伊藤 瑞生 うえだあやみ

会期:2024年3月16日(土)〜3月31日(日)
休廊:月曜日・火曜日
営業時間:11:00〜19:00

〒152-0022 東京都目黒区柿の木坂1−32−17
TEL 03-5726-9985
Mail info@katsuya-susuki-gallery.com
HP  https://katsuya-susuki-gallery.com
東急東横線「都立大学駅」より徒歩5分

伊藤 瑞生 Mizuki Ito

1996年生まれ。
瞑想、散歩、手紙など自身のルーティン中の感覚やイメージ、場所をきっかけに、絵の具の滲みやパステルを用いたタッチ、色の重なりで常に変化し続ける印象、心の動きを捉える。

〈個展〉
2022 できるだけながく息をはく/TOMORROWgallery
2022 野の花の上を歩く?/長亭GALLERY

〈グループ展〉
2023 ATAMI ART GRANT 2023/静岡県熱海市
2023 YamanoteLineMuseumPOP/JR山手線駅
2023 CHANGTING GALLERY 3RD EXHIBITION/長亭GALLERY
2023 FACE展2023/SOMPO美術館
2022 イケセイスタイル/西武池袋
2022 Expression/長亭GALLERY
2021 SHIBUYA STYLE vol.15/西武渋谷
2021 曖昧なうねり/Meets Gallery
2021 ACTアート大賞展/The Artcomplex Center of Tokyo
2020 シェル美術賞展2020/国立新美術館
2020 学生選抜展/Gallery美の舎
2019 シェル美術賞展2019/国立新美術館

〈受賞〉
2022 FACE展2023 入選
2020 シェル美術賞2020 入選
2020 Gallery美の舎学生選抜展 奨励賞
2019 シェル美術賞2019 入選

「Meditation(蝶を追 いかける)」
27.3✕22.0✕2.0c m 縮布にアクリル 2023

「春へ向かう」 73.0×91.3×2.5cm
パネルに綿麻布、油彩、パステル 2024

うえだ あやみ Ueda Ayami

自分が見た風景を写真に残し、記憶と写真という主観的な視線と客観的な視線のある景色を行き来しながらドローイングを重ね、油絵を描く。

風景の再現ではなく自分がその場にいて見ていたことそのものを掴もうとする。視線の揺らぎや形の曖昧さを、グリッドで分割した画面によって表現している。

1995年 京都府生まれ
2018年 成安造形大学芸術学部芸術学科 美術領域洋画コース 卒業
2019年 成安造形大学芸術学部芸術学科 美術領域洋画コース 研究生 修了

【個展】
2023 「季節の変わり目、風のすきま」(氵/京都)
2021 「空白にふれて海面が光る」(RISE GALLERY/東京)
2017 「空としろのあいだ」(成安造形大学ギャラリーキューブ/滋賀)

【主なグループ展】
2023 
「FACE2023」(SOMPO美術館/東京)
「植木鉢のある風景II」(ギャラリーモーニング/京都)
「Dimensions II」(Whitestone Gallery銀座新館/東京)
2022
「密室、風通しの良い窓、ぎこちないモンタージュ」(名古屋市民ギャラリー矢田/愛知)
「somewhere in between」(THE blank GALLERY/東京)
2020
「EPIC PAINTERS Vol.7」(THE blank GALLERY/東京)
「自我像展」(ギャラリーマロニエ/京都)
2019
「明日の私がここにいることを想像する/架空の身体」(芸宿/金沢)
「CAVE」(gallery TOWED/東京)

受賞歴
FACE2023 森谷佳永審査員特別賞 (SOMPO美術館/東京)

うえだあやみ「ゆびさきから遠く#6」
27.3 ✕22.0cm キャンバスに油彩 2023

「ゆびさきからとおく#8」45.5×53.0cm
2023年 キャンバスに油彩