この度KATSUYA SUSUKI GALLERYでは、2026年10月17日(土)より、弊廊では2回目となります鳴海暢平による個展「Condensed Time|時間の形」を開催いたします。
時間は、目に見えません。
けれど、私たちが何かを見ること、そしてそれを描くことの中には、常に時間が存在しています。
鳴海暢平の絵画には、無数の点や線、絵具の重なりとして、制作の時間が刻まれています。一つひとつの小さな行為が繰り返され、蓄積されることで、やがて画面にはひとつの像が浮かび上がります。近づいて見ると無数の点の集積でありながら、少し距離を置くとひとつの形として立ち現れる。その見え方の変化は、私たちが世界を見るという行為そのものを静かに問いかけます。
本展では、《Condensed Time》を中心に、時間の圧縮と拡散、反復と蓄積、そして自分とは異なる視点から世界を見ることによって生まれる、さまざまな時間の形を探ります。そこから立ち現れる像やかたち、そして制作の時間が刻まれた鳴海暢平の作品の数々を、この機会にぜひご高覧下さい。
Condensed Time|時間の形
私は、時間は目に見えないものでありながら、私たちが世界を認識するあり方そのものを形づくっていると考えている。
同じ場所、同じ風景を見ても、そこに現れる世界は、見る人の視点や、その瞬間までに経験してきた時間によって異なる。私にとって絵画は、そのように絶えず変化する認識の中から、ある瞬間を取り出して固定することではない。むしろ、見ることと描くことの間に流れる時間そのものを、画面の中に残す試みである。
《Condensed Time》では、点や線、絵具の蓄積、密度の変化を通して、時間を一つの視覚的な状態として捉えようとしている。ひとつの点は、一瞬の行為である。しかし、それが繰り返され、無数に重なることで、一つの面やイメージへと変化していく。そこには、凝縮された時間と、拡散していく時間が同時に存在する。
私は絵を描くとき、無数の点を置くという単純な行為を繰り返す。その反復は、単に画面を構成するための技法ではない。ひとつひとつの行為が、その瞬間に自分がそこにいたことの痕跡となり、積み重なることで、自分自身の時間が絵画の中に蓄積されていく。
その意味で、私にとって絵画は「何が描かれているか」だけを示すものではない。目に見えない時間が、どのように形となり、密度となり、痕跡となって現れるのかを探る場所である。
《 Condensed Time |時間の形》は、目に見えない時間を描くのではなく、時間そのものが絵画の中でどのように立ち現れ、知覚され得るのかを問う試みである。
鳴海暢平
【 開 催 概 要 】
鳴海 暢平 Nobuhira Narumi
「Condensed Time | 時間の形」
会期:2026/10/17(土) ~ 11/1(日)
時間:12:00 ~ 19:00
休廊:月・火
〒152-0022 東京都目黒区柿の木坂1−32−17
TEL 03-5726-9985
Mail info@katsuya-susuki-gallery.com
HP https://katsuya-susuki-gallery.com
東急東横線「都立大学駅」より徒歩5分
[パフォーマンス]
会期中、下記日程にて鳴海暢平による、パフォーマンスを行います。
◼️タイトル
Condensed Time — Performance 01
1-Hour Drawing
Katsuya Susuki Gallery
2026
◼️内容
紙に鉛筆で点を打ちつづけるパフォーマンスを行います。
パフォーマンス終了後は、作品として展示いたします。
◼️日程(予定)
10/17(土)、10/18(日) 1回約1時間程を数回
鳴海 暢平 Nobuhira Narumi
1968 札幌生まれ
1992 東京藝術大学美術学部油画科卒業
1995 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了
2001 米国藝術家部門による永住権取得
2010~13 東京藝術大学美術学部油画科教育研究助手
【主要個展】
1995 ”INDIRECT MEDICINE” 佐賀町エキジビットスペース(東京)
1997 ”Scent View” ハラミュージアムアーク(群馬)
1998 ”Dog’s Progress” The physics room(クライストチャーチ)
1999 ”Dog-cam project” 30 UNDERWOOD STREET(ロンドン)
2002 ”Point of view” ARTISTS SPACE(ニューヨーク)
2023 ”鳴海暢平: 犬の見ていたもの” 原美術館ARC, JP
2024 ”NOBUHIRA NARUMI_The Marking Point” BIENVENU STEINBERG & C (ニューヨーク)
2025 ”The middle world_中間世界” KATSUYA SUSUKI GALLERY (東京)
【主要グループ展】
1993 ”Fo (u)tunes” /フォーチューンズ(会田誠、小沢剛、中野渡尉隆、鳴海暢平、4人展)
レントゲン藝術研究所(東京)
1995 ”TODAY’S JAPAN 4+1/2 INTERNAL LANDSCAPE OF TOKYO” P3 art and environment(トロント)
1996 ”VIPER” ICA (founded by The Arts Council of England)(ロンドン)
MOMI(Museum of Moving Image)(ロンドン)
Viewpoint Gallery(マンチェスター)
Transmission Gallery(グラスゴー)
“アトピックサイト” 東京ビッグサイト(東京)
1997 ”On Healing:The Curative Power of Art” ハラミュージアムアーク(群馬)
1998 ”ベルファースト アート フェスティバル”(ベルファースト)
1999 ”WALKING” DANESE(ニューヨーク)
2000 ”Dog Day Afternoon” APEX ART CURATORIAL PROGRAM(ニューヨーク)
“Learning in and through Art” 広島市現代美術館(広島)
“RECONFIGURATION” DANESE(ニューヨーク)
2001 ”VIDEO WINDOWS” STEFAN STUX GALLERY(ニューヨーク)
2004 ”the way it looks from here” Spangnga(サンフランシスコ)
2009 ”animals in contemporary art” NGBK (New Society for Visual Arts)(ベルリン)
“Tierperspektiven” Georg-Kolbe-Museum(ベルリン)
2011 ”I Seminario Internacional Arte e Natureza” ドイツ文化センター(サンパウロ)、サンパウロ大学(サンパウロ)
Matilha Cultural(サンパウロ)
2014 ”WE, ANIMALS” MEINBLAU(ベルリン)
2020 ”きぼうのかたちー原美術館コレクション” ハラミュージアムアーク(群馬)
“佐賀町エキジビット・スペース 1983-2000 ー現代美術の定点観測ー”
2025 ”ON TIMES” BIENVENU STEINBERG & C(ニューヨーク)
2026 ”BETWEEN THE LINES” BIENVENU STEINBERG & C(ニューヨーク)
【主要アートフェア】
2024 ”DALLAS ART FAIR” BIENVENU STEINBERG & C (ダラス)
2026 ”THE ASPEN ART FAIR” BIENVENU STEINBERG & C (コロラド)
2026 ”U-Haul ART FAIR” BIENVENU STEINBERG & C (ニューヨーク)
【受賞歴】
1992〜4 ACC(アジアン・カルチュラル・カウンシル)、ロッフェラー財団、
セゾン文化財団の助成、ニューヨーク滞在 ナム・ジュン・パイク氏に師事
1998〜9 ポーラ美術財団の助成、ニューヨーク滞在、カレル・アペル氏に師事
1999. グレイトブリテン・ササカワ財団助成
【主要カンファレンス】
2008 ベルリン芸術大学、ジェシカ ウルリケ教授により”Dog-cam project”がウィスコンシン大学のCenter for the Study of Film and Historyの企画で行われたカンファレンスにて紹介
Film & History Conference “Film & Science: Fictions, Documentaries, and Beyond”、
“Animals as filmmakers in contemporary art”
【主要コレクション】
“嗅景 -Scent View-” (Digital Photograph) 原美術館(東京)